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デュアルソース飲料のメリットは?! 炭水化物の吸収効率を考える

 これまで1時間あたり体内に吸収できる炭水化物の量は、60gが限界とされていました。しかし、近年明らかになった"マルチトランスポーター法”であれば60g以上の炭水化物を吸収することが可能であることが、スポーツ栄養学の世界ではわかってきました。

このマルチトランスポーター法の理論を使ったドリンクで、ランナーの皆さんがよくご存じなのは”MAURTEN”です。またサイクリストやトライアスリートの中では

”BETA FUEL”を使っている方が多いようです。

これは「1時間あたりで吸収できる炭水化物の量をブースト(過給)する」というところから人気を得ています。

これらは「マルトデキストリンとフルクトースを2:1で混合した飲料」でデュアルソースドリンクと呼ばれ、体内で異なる輸送隊を使って消化吸収されるので多くの炭水化物(糖質)を供給する事ができる優れものです。

 

 

★ 代表的なデュアルソースドリンク製品に含まれている糖質の比率を以下に示します。

・MAURTEN DRINK MIX 320(1:0.8)

・SiS BETA FUEL(1:0.8)

 

★ 1:0.8 の比率は、2:1の比率と比較した研究報告によると

・摂取した糖質のうち酸化される割合(効率)が62%から74%に増加する

・10回の最大スプリント努力における平均出力を3%向上させる

・胃の膨満感や吐き気といった症状を軽減する

 

 デュアルソース飲料は「1時間あたりで吸収できる炭水化物の最大量を増やす」という観点においてとても優れたもので、「瞬間的なエネルギー吸収を期待する場合に限っては」デュアルソース飲料がメリットが多いことになります。

これに対して、レースによっては血糖値を急激に上げすぎないほうが良い場合もあります。例えば3時間以上続くレースの場合は、じわじわと身体に吸収されるようなエネルギーが供給が向いていて「血糖値を急激に上げたくない場合」は、シングルソース飲料の方が適しています。その中でもパラチノースはインスリンの分泌を刺激しにくい糖質で、運動による脂肪燃焼を維持したまま糖質補給を行える物質であると考えられており、運動前や運動中にパラチノースを摂取することで、有酸素運動の際の脂肪エネルギー燃焼を促進する研究成果が報告されています。よってデュアルソース(フルクトース&グルコース)やシングルソース(パラチノース、クラスターデキストリン)の飲料は、使用する目的や局面に合わせて使い分けることが効果的と考えられます。

 

さて私がトライアスリートやランナーの皆さんをサポートする中で耳にするのが、

「普段の練習やレースで”MAURTEN”(1袋:500ml用/約1,000円)を常用したいけど…」とのお話です。

確かにコストを考えると日常的に使うには、現実的なドリンクとはいい難い?ところが出てきます。

 

そこでお勧めしたいのが、私も以前より使っているSiS社の”BETA FUEL”(1袋:500ml用/約300円)です。

”BETA FUEL”は、自転車プロロードレースチームのイネオスやブリティッシュサイクリングチーム、キャニオンSRAMといった世界のトップチームによってテストされ、その効果が認められて海外では多くサイクリストやトライアスリートが使用しています。

 

同じ効果を得られるデュアルソース飲料であるところで比べると”BETA FUEL”のほうがコストメリットは高く、普段から常用して練習からレースまでドリンクを変えたくない人にとっては理にかなっているドリンクと思います。

 

残念ながら、今春までSiS社の日本向けネット通販があったのですが、現在は無くなってしまい、Wiggleなどの海外通販からでしか購入出来ないようになってしまいました。ご興味のある方は、是非”BETA FUEL”をチェックしてみてください。

 

また味や口当たりなども含め、”BETA FUEL”を一度試してみたい方は、メールまたはメッセージにてお問い合わせください。数に限りがありますが、少量なら適正な価格でお譲りすることも出来ます。

 

エナジードリンクやフードは使用する目的や局面に合わせて使い分け、コストメリットや入手性を勘案して自分自身に合った商品を選択していくことをお勧めいたします。

 

https://www.scienceinsport.com/media/pdfs/Performance-Tested-Sodium-Alginate.pdf