· 

「速くなりたければ神経系を鍛えよ」①

持久系種目でも「神経系」をしっかりと鍛えるべきだと言う考え方があります。ランニングで速くなるためには、「速く走る」ことを身体に覚えこませなくてはなりません。ゆっくり走っているだけでは、ゆっくり走るための神経を鍛えているに過ぎないのです。速く走るためには2つの方法があります。1つは「歩幅を伸ばす」こと、もう1つは逆に「ピッチを上げる」ことです。できれば両方を実現させることが望ましいのですが、ストライドを伸ばしたいときには「強く踏み切る」、ピッチを上げたいときには「着地した足を素早く離す」という命令を神経が出す練習をしなければなりません。長い距離を普通のスピードで走っているだけでは、速く走るという脳からの指令を神経が伝えるには不十分です。長い距離をどれだけ走っても、それはより長い距離を走りましょう!と神経が命令を出しているにすぎず、ハイスピードを維持するトレーニングにはなりません。つまり、速く走る神経を鍛えるには、速く走るトレーニングや、走る動作を意識した筋力トレーニングが必要なのです。