カテゴリ:コラム



ENDURANCE WORKSな日々 · 19日 7月 2019
久しぶりの投稿です。今回は8月より開講するファンクショナルトレーニング 教室のお話です。 トレーニングやリハビリテーションにおいて、問題のある部分や一つの筋のみにアプローチをするのではなく、ケガの予防、パフォーマンスの向上を図るためにファンクショナル(機能的)な動作の習得とトレーニングの実施を行うものが「ファンクショナルトレーニング」 です。 ファンクショナルトレーニングはすべての動きの基本となるので、スポーツ選手の競技パフォーマンス向上や怪我の予防だけでなく、以下の効果が期待できます。 • 姿勢のゆがみの改善 • 怪我の予防 • 肩こりや腰痛の予防 • 体幹を使った効率の良い動作が行える • シェイプアップ効果 図の「動き作りのピラミッド」にあるように、基礎的な動きや体幹の安定性を高めたあとに、筋力・パワーや持久力、スキルなどをつけるためのトレーニングを行っていくことによって、より高いパフォーマンスを発揮していく事につながっていくものです。
ENDURANCE WORKSな日々 · 20日 4月 2019
最近のランニングスキルの向上を目指したドリルでは、横の動きを重視するものが盛んに行われています。ランニングは片脚支持の連続ですが、その時骨盤は常に水平に保たれています。それは小殿筋・中殿筋・大腿筋膜張筋が強く働くからです。日本人の骨盤は扁平型をしており、欧米人に比べて、骨盤腔の前後傾は日本人が平均10cm、欧米人が12cmと約2cmの差があります。よって、これらに付く筋肉も貧弱になり、特に起立筋として大事な大臀筋・中臀筋に最も顕著な差があります。日本人はこれらを補う為に大腿の外側広筋が発達し、膝から下が内反脛骨といった形態をとり安定を保とうとします。また走行時は遊脚期において大腿は外転肢位をとり、ヒールストライク時、踵部外側より着地に入り、ミッドサポート時に強く下腿の内旋と足部のオーバープロネーション(過回内)位をとらざるを得なく、足部はオーバーアブダクション(過外転位)肢位となります。このような走行は骨盤の回旋、大腿の外・内転、下腿の内・外旋、足部の回内・外転が繰り返され、足の障害が多くなる事になります。それを改善する中殿筋・小殿筋の強化に、横の動きのドリルは適していると考えられます
ENDURANCE WORKSな日々 · 20日 4月 2019
持久系種目でも「神経系」をしっかりと鍛えるべきだと言う考え方があります。ランニングで速くなるためには、「速く走る」ことを身体に覚えこませなくてはなりません。ゆっくり走っているだけでは、ゆっくり走るための神経を鍛えているに過ぎないのです。速く走るためには2つの方法があります。1つは「歩幅を伸ばす」こと、もう1つは逆に「ピッチを上げる」ことです。できれば両方を実現させることが望ましいのですが、ストライドを伸ばしたいときには「強く踏み切る」、ピッチを上げたいときには「着地した足を素早く離す」という命令を神経が出す練習をしなければなりません。長い距離を普通のスピードで走っているだけでは、速く走るという脳からの指令を神経が伝えるには不十分です。長い距離をどれだけ走っても、それはより長い距離を走りましょう!と神経が命令を出しているにすぎず、ハイスピードを維持するトレーニングにはなりません。つまり、速く走る神経を鍛えるには、速く走るトレーニングや、走る動作を意識した筋力トレーニングが必要なのです。
ENDURANCE WORKSな日々 · 18日 12月 2018
低体温症状の予防策としては、体温調節が鍵となるので、重ね着や帽子・手袋などを着用し、体温の変化に合わせて着脱が出来ることがポイントです。濡れたウェアは体温を奪いやすいので、素材は水分を吸収しやすいものは避け、蒸発しやすい高機能素材のものを選びましょう。また脱水状態は熱産生能力が落ちるので、エネルギーを産生するためにも糖分の含まれた水分を補給し、脱水にならないようにすることが重要です。
ENDURANCE WORKSな日々 · 18日 12月 2018
夏場の暑熱環境の運動と比較すると、気温が低い冬は熱中症が起こりにくい代わりに、低体温症、脱水、ハンガーノック(長時間の激しい運動の最中に、極度の低血糖状態に陥ること)が起こりやすく、特に小雨まじりや風があって寒い日は、低体温症などを起こしやすくなります。低体温症とは通常は37℃前後ある深部体温(体の中心部の温度)が35℃以下に下がった状態。臓器の機能や、意識レベルが低下し、もちろんランニングのパフォーマンスも著しく低下します。深部体温30℃以下になると不整脈が生じ、筋肉は硬直して、呼吸機能が低下し、それ以下では生死に関わることもあります。夏の高温多湿の気候に比べて危険が少ないのは事実ですが、寒さによる身体への影響があることも知っておく必要があります。低体温症状を起こしやすい条件は、気温が低く、風が強く、雨や雪が降っていることが多く、身体や衣類が湿った状態で風にさらされると気化熱により急激に体温が低下することがある。風がそれほど強くない日でも、走ることによって身体は風を受けることになるので、体温が奪われていきます(風は体温を奪います。風速1m/秒で体感温度は1℃下がる)。
ENDURANCE WORKSな日々 · 10日 11月 2018
11月を迎え、既に来季に向けての構想を練っている方々も多いと思いますが、次のシーズンに向かっての自己分析は出来ていますでしょうか?今シーズンを振り返り、何が上手く行ったか?何が上手くいかなかったのか?を見直せば、2019シーズンへ向かって、更なる向上が期待出来るはずです。効率良く、より効果的にトレーニングを進めていくには、心拍計やパワーメーターなどのデバイスの導入は必須になると考えられます。絶対値であるパワーを測定できるパワーメーターと運動強度や体調によって変化する心拍数を測定する心拍計を併用することで、現状の能力である出力や心拍数を数値として把握し、目的別の効果的なトレーニングを行うことを可能とし、運動強度や身体へのストレス強度といった現状の数値だけでなく、将来を見据えたプランニングが可能となり、自己分析を行うことでより効率的なトレーニングが実践できます。また数値化された具体的なデータを残すことで、自身の現状を多方面から分析・把握できます。さらにレベルアップのためのトレーニングを効率化するだけではなく、トレーニング量をコントロールし、コンディションを明確に把握することが可能になります